夢の話です

0.夢は映画のワンシーン 朝、目が覚めて割りとしっかりした頭で夢の内容を細分化して夢占いで調べた。起きた時に夢の内容を覚えている時は、私はよくネット情報による夢占いをする。昔から心理学とか深層心理とかそういった類いの物に興味があって、幼少期に…

傀儡

0.呼吸 凪のお暇という漫画の1話目で、主人公凪が過呼吸になり「空気は読むものじゃなくて吸って吐くものだ」と悟るシーンがある。本当にその通りだと思った。 今まで空気が吸えなくなる瞬間っていうのは度々起こって、初めて経験したのは中学生の頃だったと…

過去

0. 頭 思い出は全て過去形で、過ぎ去ったすべてが文字通り過去形だ。過去の中にこそ私の全てがあるのに、それを引きずり囚われてしまうことは賞賛されることではない。現在進行形の言葉に真実など無くて、すべては結果からしか物事を捉えることなどできない…

summer end

1. 体の節々に痛みを感じる。そこあるのは生への息苦しさ。面白いことなんて一切言えない私は、誰かの言葉をなぞってそれを発話していく。嘘で円滑に上手くいくことばっかりで、本当の話なんてこの世界では全く必要とされない。台本があって、それを話せば終…

壊れ物

0. 夢 夢を見た。高校と大学の知り合いが入り混じった同窓会の夢。先生に再会する。高校2年生の時の担任だ。同窓会では沢山の人が来ていて、酒を飲んだりつまみを取りながら馬鹿騒ぎをしていた。その会場は大きな宴会場のようで、私は居場所も話せる知り合い…

She wants to see

0. - クラシック調の音が流れ出して目が覚める。初期設定のままのアラーム音は、よく想起されるうる不快でけたたましい音ではなく、豊かな暮らしを想定されたかのような優しい音色だった。年明けに新調した最新機種の携帯は、とにかく音が綺麗で、さすがだな…

切手のないラブレター

0. 陰影 枯れた花束を抱えていても綺麗だと思った。むしろ退廃的な雰囲気が良く似合う人だった。真っ直ぐで長い黒髪と真っ白な肌。大きな目と高い鼻。真っ黒でフリルのたくさんついたワンピースと同じく真っ黒でリボンのついた高いヒールのブーツ。すべてが…

ももちゃん

0. neo city どうしようもなくなった夜、家を出てふらふらと歩いていた。あてもなく、ただただ進む足に責任はなく感情はすべてイヤホンから聞こえてくる音に投げ捨てた。40分ほど歩いて、近くにある母校を一目見ようかと思いもしたが、反対側の鴨川へ行こう…

僕たちに明日はない

0. 温度 馬鹿みたいな町だと思った。馬鹿が作ったみたいな町だ。どこも画一的で代わり映えのしない毎日によく似合う。景色にそっと切り込みを入れたら、この町が偽ってきた何かが溢れ出すのだろうか。人間みたいに赤い血がドロドロと流れ出すのだろうか。で…

震える手

0. エンドロール 後悔に後悔を重ねて塗り固められた醜い形。何も感じないと言われればそうなのだ。いつからか、どこかが欠落していて、大事なものには一生気づけないでいる。100の全てを受け止められないなら、刹那的な思いだけでよかった。ずっとなんてない…

歪んだ憧憬

0. 持続不可能な人材 もって2年が、1年になり、そして半年になる。私はまたそうやって逃げるのだと思う。仕事がすごく嫌いなわけじゃない。職場がすごく嫌いなわけじゃない。ただ、ずっとは居られない。ここもたぶん長くない。来年のことを予測できたこと…

惰性の生

0. 居場所 最近「人はみんな自分の為に生きている」と言われた。私は、そうか。そうだったんだ。と思った。私は他人があっての自分で在ろうとしたせいで上手く生きられなかったのかもしれない。嘘でもいいから誰かに「一番大切だ」と言って欲しかった。今ま…

to.

0. ない 何も信じなければ裏切られることはない。私にとって他人に裏切られるよりも自分自身に裏切られるほうが傷は深い。それならいっそのこと、自分を信じなければいいのではないかと考えるようになった。責任を放棄することが救いになるとは思わないけれ…